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議事録/理事会No.99 の変更点


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*第98回芸術工学会理事会議事録
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*第99回芸術工学会理事会議事録
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日時:2025年10月3日(金)16:00〜18:00
会場:九州産業大学、オンライン(Zoom)
理事総数:22名
出席理事17名:小林 敬一(会長)、有田行男(副会長)、小川博(副会長)、安齋 利典、井上 貢一、岡本 知久、曽和 具之、田村 良一、藤 紀里子、永嶋 さゆり、中林 鉄太郎、馬頭 亮太、松宮 圭太、見明 暢、水野 みか子、宮地 良治、山畑 信博
欠席理事5名:金子晋也、土屋 潤、鶴野 玲治、長野 真紀、増田 譲
出席監事1名:酒井聡
欠席監事1名:白石学
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***資料
-資料1:第98回理事会議事録、第12回総会議事録、2025年度臨時理事会議事録
-資料2:会員動向、会員動向(訂)
-資料3:研究委員会報告
-資料4:2025年度春期大会実施報告
-資料5:2年度以上会費未納者
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**議事次第
議長:小林敬一
議事録署名人:井上 貢一、永嶋さゆり
記録者:学会事務局外部委託先・小野寺(合同会社FLAT)
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***1. 第98回理事会、第12回総会議事録、2025年度臨時理事会議事録の確認[資料1]
田村事務局長より、第98回理事会、第12回総会議事録、2025年度臨時理事会議事録については、理事会メーリングリストにて確認修正後、議事録署名人の確認を終え、学会のWebサイトへアップロード済み、学会誌91号へ掲載済みである旨報告された。
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***2. 新入会希望者、退会希望者の報告/確認(事務局)[資料2]
田村良一事務局長より、以下の通り現状の報告が行われた。
・退会希望:個人会員3名、学生会員0名、名誉会員1名
・会費未納等による退会処理:0名
・会費納入による復帰:1名
・新入会:個人会員4名、学生会員18名
現況:正会員数243名、総会員数284名(個人会員243名、名誉会員15名、学生会員26名、法人会員0件、休会1名)
また、前回記録の会員動向において正会員数(個人会員数)に誤りがあり、正しくは245名であるとの報告があった。
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***3. 2025年度秋期大会について
井上貢一大会実行委員長より、以下の通り説明が行われた。
-開催日:2025年10月3日(金)〜4日(土)
-開催場所:九州産業大学及びオンライン開催(Zoom)
-大会実行委員長:井上 貢一理事(九州産業大学)
-シンポジウム「写真 x 社会」
(登壇者:大日方 欣一氏/九州産業大学 芸術学部 写真・映像メディア学科 教授, 九州産業大学美術館長・結城 円氏/九州大学 芸術工学部 未来構想デザインコース 准教授・百瀬 俊哉氏/九州産業大学 芸術学部 写真・映像メディア学科 教授)
-大会参加:83名(うち口頭発表32件、ポスター発表10件)
-懇親会参加:40名
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***4. 委員会報告
''4-1.総務委員会''
山畑信博総務委員長より、2026・2027年度代議員選挙管理委員は、土屋潤理事、藤紀里子理事、山畑信博理事の3名が担当することが報告された。

''4-2.研究委員会'' [資料3]
水野みか子研究委員長より、以下の通り報告が行われた。
-4-2-1.論文査読手順の検討
 現状では査読に時間を要していることから、小林会長の意見を伺いながら査読手順の再確認を行った。また新たに、査読に対してメタ査読を実施することとした。これによって、2名による査読報告をメタ査読者が総評として著者へフィードバックするなどの変更が生じる。尚、メタ査読者は研究委員が担当するが、査読者の1名が兼任しても良いこととした。また、AIの査読補助としての活用の仕方を検討した。
-4-2-2.今後への提案
 発表公募に際し、執筆経験のない学生向けに会員対象のレクチャーを企画してはどうか。また、2020年理事会で承認された査読依頼の内規の再周知を今後進めていきたい。
-4-2-3.2025年度 学会誌の投稿・査読状況
--2025年4月以降の論文受付:6件(うち1件取下げ、2件採択、4件査読中)
--採択論文:2025年度受付2件、2024年度受付4件、2023年度受付1件
--撤回案件:著者からの申し出により、2023年度受付の論文1件が、博士論文のリポジトリ公開による二重投稿の懸念から撤回した。
-4-2-4.2025年度秋期大会 発表梗概の査読
--審査件数:口頭発表32件、ポスター発表10件
--査読担当者:11名(うち研究委員7名)
--査読期間:2025年8月15日〜9月2日
--Google共有フォルダを活用し、オンライン査読を実施した。著者と査読者は新たに作成したGoogleアカウントで連絡を行ったため、確認漏れなどから一部で連絡漏れが発生したが、結果的に期限内での梗概提出に至った。
-4-2-5. JST「Jxiv」への投稿に関する対応について
会員より、JSTが運営するプレプリントサーバー「Jxiv」(投稿前・査読前の論文投稿が可能)への投稿に対する本学会の対応について意見が寄せられた。JSTとしては、論文の体裁が整っていれば内容の正確性にかかわらず掲載可能であり、即効性がある点が特徴となっている。個人的見解として、査読前・査読途中・修正後原稿は掲載可能と考えられるが、アクセプト後の原稿を掲載することは二重投稿に当たる可能性があり不適切とされた。他学会(例:感性工学会)ではプレプリント投稿を認めているが、アクセプト後の掲載は禁止している。
 小林会長より、プレプリントで先行発表された場合に二重投稿と見なされる可能性がある点、および査読済み原稿の取り扱いにおいて学会の版権・編集権など権利関係の整理が必要との指摘があった。
 これに対し、今後研究委員会において関係者の意見を聴取、検討し、学会としての明確な見解を定めることとなった。

''4-3.企画委員会''
有田行男前企画委員長より、以下の通り報告が行われた。
-4-3-1.2025年度春期大会実施報告[資料4]
--日時:2025年6月14日(土)- 15日(日)
--会場:URASHIMA VILLAGE
--第1部:3名の講師による講演、懇親会を実施。
--第2部:サロン形式で運営。
--参加者数:第1部 オンサイト17名+講師3名、オンライン14名。第2部 オンサイト18名、オンライン5名。
--エクスカーションでは、三豊市の海岸や地域施設(「暮らしの大学」等)を巡り、現地で活動する方々から話を聞くプログラムを実施した。講演と連動しており、参加者から高評価を得た。
--新たに2名が入会した。また、参加者の満足度は全体的に高く、特に講演会の評価が良好であり、サロン形式は課題が残る結果となったが、前向きな試みとして評価された。
--予算:40万円(出資費(滞在費)は参加者負担、支出費(講演謝礼・バス借上げ・人件費等)は学会負担。)参加費は通常より高額であったが、妥当とする意見が多かった。
--講演及びサロンの内容は、現在編集を進めており、次号の学会誌に掲載予定である。
-4-3-2. 学会誌91号発行
--編纂・編集担当:曽和 具之理事(神戸芸術工科大学)
--発表梗概の修正要求時の連絡方法 (連絡経路の分散)と最終原稿の提出方法などについて、来年度の課題として企画委員会で検討する。
-4-3-3. 2026年度春期大会について
中林鉄太郎企画委員長より、以下の通り報告が行われた。
現段階では最終決定には至っていないが、2025年度に実施した大会の成果を引き継ぐ形で、候補地および企画内容について検討・情報収集を進めている。候補地として沖縄での開催を検討中であるが、遠方開催により会員の参加費用が高額となる可能性が懸念点である。

''4-4.特設委員会I:芸術工学を考える''
小林会長より、以下の通り報告が行われた。
 大井尚行前会長を中心に進められていた「芸術工学の将来」の枠を引き継いだものだが、これまでのテーマは昨年度末の報告をもっていったん終了とし、委員会タイトルも「芸術工学を考える」へ変更した。会長講話を皮切りとする予定であったが、諸事情から延期させていただいた。今後は小林会長が中心となり、講話等の実施について検討を進めていく。
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***5. 2026年度特設委員会の募集について
小林会長より、以下の通り提案が行われた。
 2026年度の特設委員会については、会長・委員長会議において、制度自体を見直す方針が示された。現在の特設委員会制度は、学会から会員グループへ研究費を配分する仕組みとしているが、当初の趣旨は地域デザインプロジェクトなど、学会が主体となって推進するプロジェクトを支援するための制度であった。今後は、学会が研究費を提供するのではなく、学会と一体となってプロジェクトを立ち上げる方向が適切であるという考えに基づき、制度の見直しを進める。
 また、現在、学会の各委員会は理事・役員を中心に構成されており、一般会員との間に活動上の隔たりが生じている。今後は、一般会員にも積極的に委員会活動へ参加してもらえるような体制を検討する必要がある。定款には、委員会の構成は「理事からなる」との記載があるのみで、一般会員の参画について明確な規定は存在しない。また、特設委員会も、定款上では設置や構成が具体的に定められていない。そのため「委員会設置要綱」として、委員会の目的・構成・運営方針等を整理し、内容について議論を重ねていくことが適当である。
 こうした観点からも、現行の特設委員会制度は一度解体し、新しい体制へ移行していく方向が望ましいとの考えが示された。
 尚、2026年度の特設委員会については「募集」ではなく「制度検討中」と位置づけ、本年度は新規募集を行わないこととし、引き続き制度の検討を行い、2026年3月の理事会にて再提案を行う。
 質疑を踏まえ2026年度の特設委員会募集に関する提案は満場一致で承認された。
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***6. 2026年度秋期大会について
中林企画委員長より、2026年度秋季大会の開催地は、現時点で東北および北海道ブロックが候補となっているとの報告が行われた。
 これに対し小川理事より、大学都合により東海大学札幌キャンパスでの開催は困難との報告があった。一方、道内の他大学において、将来的に開催が検討可能であるとの意向が示され、今後大学側との調整を進める予定である。
 また、東北ブロック内でも施設整備の都合から、開催順の調整をお願いしたいとの意見もあった。
 これらの状況を踏まえ、詳細については引き続き企画委員会で検討を進めることとなった。
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***7.その他
''7-1芸術工学会の情報共有について''
井上理事より、以下の通り提案が行われた。
 現行の学会公式サイトはリニューアルが必要な時期を迎えている。また、サイト管理の属人化を解消し、関係者の負荷を軽減する運用方法の検討が求められるとした。主な提案内容は以下の通りである。
-(1)学会情報の一元化
会員名簿、投稿論文、学会誌、大会運営に関わる共有データ等をGoogle Workspace上で管理することを提案する。役員交代にも対応できる体制とし、学会公式アカウントを設けて情報を統合・共有する。事務局業務は、合同会社FLATに委託する方向を想定している。
-(2)Webプラットフォームの再構築
現行のオープンソースCMSから新システムへの全面リニューアルを検討している。馬頭理事より、リニューアルへの協力申し出があり、事務局・総務委員会の意見を伺いながら近日中に方向性を決定する予定である。尚、馬頭理事が運営する会社への業務委託も想定している。現行サイトに蓄積された情報量が膨大なため、必要な常設情報のみ新サイトへ移行し、既存サイトは閲覧専用のアーカイブとして残す方針が示された。

これに対し小林会長より、次の通り補足発言があった。
 Webサイトの構造見直しと併せて、発信力の強化、情報内容の整合性整理、指針類の階層化を進めるべきである。これらはWebサイトの構築作業と同時並行で進めることが望ましいが、理事会や委員会の場だけで十分に議論を深めるのは難しいため、本大会終了後に関心を持つ理事・役員によるタスクフォース会議を立ち上げることとした。
 井上理事および馬頭理事を中心に会議設立の趣旨説明と参加者募集を行い、概ね月1〜2回のペースで議論を進め、次回理事会に向けて整理を進めることとなった。

''7-2.会長報告''
小林会長より、以下の通り報告が行われた。
 前理事会の議事を受け、学会活性化の一環として「会長・委員長会議」を新たに開催した。会長・各委員長・副会長・事務局長に加え、副委員長や希望する理事も参加し、オープンな形でこれまでに2回実施。Webサイトの継承、規定類の整備、ポスター発表改革、ニュースレター発行、特設委員会制度の見直しなどについて意見交換を行った。
 本会議は決定権を持たない自由な協議の場であり、今後も継続開催して理事会運営の円滑化と学会活動の活性化を図る。また、委員会設置要綱の整備を2026年3月までに行う方針が示された。

''7-3. 2025年度デザイン関連学会シンポジウムについて''
井上理事より、以下の通り報告が行われた。
-開催日:2025年10月18日
-主催:道具学会
-テーマ:「人間と道具のあいだ」
-公募により選出された越後正志氏(神山まるごと高専)が芸術工学会よりパネリストとして登壇する。
-開催概要は既に学会ウェブサイトに掲載済みであり、参加申し込み方法等の詳細は後日トップページに掲載する。また、過去の大会情報と同様、今回のシンポジウムもアーカイブとして記録される。

''7-4. 会費未納者について'' [資料5]
田村事務局長より、以下の通り報告が行われた。
 現状、2年以上に渡り年会費未納の会員が複数名おり、連絡が取れない方もいる。理事の中で連絡が取れる方がいれば、2025年10月末を目処として連絡を依頼し、連絡がない場合は退会扱いとする。
 また、参加理事らで会費未納者への対応に関する定款記載事項を確認し「1年以上継続して未払い」を「実質的に2年以上」行った場合、会員資格を喪失することとした。

''7-5.名誉会員の逝去時の対応について''
小林会長より、以下の通り説明が行われた。
 名誉会員のご逝去に伴い、規定に則り、学会誌に追悼記事や追悼論文など、功績を検証するための枠を次号学会誌に設けることとする。該当会員をご存知の方やご功績を高く評価されている方からのコメントを、事務局または担当者まで寄せていただきたい。

7-6.共催依頼について
井上理事より、以下の通り報告が行われた。
 松岡由幸氏より、デザイン関連学会に関わるイベント3件について、芸術工学会を共催としたいとの依頼があった。共催学会の会員は参加費が半額程度になるメリットがある。
 これに対し、審議の結果、芸術工学会の趣旨に反せず、学会にとっても有益であるため、3件とも共催として承認された。また、会員への告知については、共催による参加費割引などのメリットを明示した上で、学会より一斉送信にて案内することとなった。
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以上の議事を終え、18:00 議長が理事会を閉会した。

議事の要領及び結果を明確にするため、議長、出席監事および議事録署名人は次に署名又は記名押印する。

2025年10月3日

議長  一般社団法人芸術工学会 代表理事 小林 敬一
署名人 一般社団法人芸術工学会 理事 井上 貢一
    一般社団法人芸術工学会 理事 永嶋 さゆり
    一般社団法人芸術工学会 監事 酒井 聡
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