第55回芸術工学会理事会議事録


日時 2011年3月26日(土),15:00〜17:50
場所 神戸芸術工科大学 クリエイティブセンター2階プレゼンテーション室

出席
会長  佐藤優 
副会長 齋木崇人、森山明子
    理事 土田知也、黒田宏治、岡村穣、藤村直美、小川博、出原立子、井上貢一
       沖和宏、加藤公敬、相良二朗
    顧問 渋谷邦男、後藤元一
    事務局 宮本守久
    オブザーバ 奥山清高、舩原久仁子 (次期事務局)
司会  齋木崇人
記録  相良二朗

資料  ? 学会誌第55号
    ? 芸術工学会新入会員一覧、大会希望者一覧
    ? 2010年度春期大会(上海大会)決算報告
    ? 2010年度秋期大会in浜松 収支決算報告書
    ? 2010年度「芸術工学会誌」査読経過表、奨励賞推薦一覧
    ? 「東日本大震災の被災者の全国受入れ支援の提言」ほか
    ? 2011年度芸術工学会秋期大会(金沢)案
    ? 掲載論文の学術情報ネットワークの利用について

議題
?.報告事項
1. 第54回理事会議事録の確認
すでにメールにて確認作業は完了していたが、当日配布された学会誌第55号掲載の第54回理事会議事録が確認された。

2. 新入会希望者、退会希望者の報告/確認(事務局)
資料?をもとに、4名の新規入会と4名の退会が報告された。2011年3月26日現在の会員数は319名、内法人会員数1となった。なお、正会員(個人会員と法人会員)は282名である。ちなみに、学生会員は25名、シニア会員4名、名誉会員7名である。

3.学会誌の発行について
53号:2010年度春期大会(上海),54号:2010年度秋期大会(浜松),55号:2010年度秋期大会(記録)の発行が報告された。55号の発送について、東日本大震災被災地への配送に問題があるため、東北6県に対しては時期をずらして発送することになった。

4.2010年春期大会の収支報告
資料?をもとに佐藤会長から報告があった。なお、春期大会はアジア景観デザイン学会との共催であったため、両団体で費用を分担したので35万円の収支となった。

5.2010年秋期大会の収支報告
資料?をもとに黒田理事から報告があった。静岡文化芸術大学から30万円弱の支援を受けることができたため、133.304円の黒字決算となった。剰余金については、次期事務局へ送金する。

6.各委員会からの報告
6-1.研究委員会 論文審査状況
資料?をもとに岡村委員長から報告がなされた。
(論文掲載)
・学会誌への投稿論文査読状況は、13本を受け付け、内9本を2010年度発行の53号から55号に掲載した。残り4本中の3本が修正中で、1本が査読中である。
・原稿をPDFで受理できれば査読依頼などの作業が円滑に行えるので、事務局にて受理作業を行った後、研究委員会へはPDF化されたものを渡してほしいという要望がだされ、今後そのように対応することとなった。
・投稿規定の関連項目について修正を行う必要がある。
(芸術工学会奨励賞)
・3月26日現在5大学から計14作品が推薦され、賞が与えられた。会員が1名しかいなくても非会員を審査委員として推薦できるのでより多くの大学からの推薦をいただきたい。
・奨励賞の受賞学生が会員になるかという点での歩留まりは良くないが、卒業式等において学会の存在をアピールできる機会にはなっている。

6-2.企画委員会
 報告事項なし

6-3.総務委員会
小川委員長より日本学術会議からの依頼への対応について報告が行われた。
・データベース「学会名鑑」の作成及び学術研究団体の調査(財団法人日本学術協力財団)  2月上旬
・2011年2月に回答済み
・データベース「学会名鑑」の運用開始は、平成23 年4 月1日を予定
(掲載される学会は、3 月15 日までにご返信した学会、四半期ごとに新たに掲載される)




・日本学術会議協力学術研究団体/日本学術会議学術誌問題検討分科会よりアンケート依頼  3月上旬
・目的:文部科学省からの委託調査として、同省の審議会(学術情報基盤作業部会)のための基礎資料
・内容:学協会の基礎情報/代表的な学術誌についての基礎情報/代表的な学術誌についての動向、方針/複数刊行している学術誌
・問合先:日本動物学会 永井氏(zsj-society@zoology.or.jp
・佐藤会長より、学術会議協力委員の推薦を行った旨が報告された。5名を推薦したが、本人に知らせないことが条件となっている。学術会議が選考し、本人には直接連絡が入る。
・委員を芸術工学会員が務めることのメリットは、科研審査の委員等を担当できることである。

7.その他
 7-1. 「東日本大震災の被災者の全国受け入れ支援の提言」について
    ・佐藤会長より、資料?をもとに、提言提出についての経過が報告された。
    ・15日のメール等にて提言案を全理事へ送付し、理事の賛同を得た。小林理事からはさらに深い内容の支援策についてコメントを受けているが、長期的な内容を含むため7-2、および審議事項として扱うことになった。
 
 7-2. 芸術工学会東日本大震災への対応について
    ・佐藤会長より、初期、中期、長期の各段階に対して芸術工学会として可能な支援対策が提示された。
1) 被災地の全国受け入れ提言(前述)
2) 被災のノウハウを提供
3) 中期段階で検討すべき事項(経験者の派遣提言、ボランティア結成の可能性検討、仮設住宅のあり方の提言、外国人被災者への語学ボランティア連絡網の提言、など
4) 復興支援地域シンクタンクの提案
5) 被災地ブランドの提案
6) Japanの信頼回復キャンペーン
・出原理事より、金沢工業大学にて学生と議論した情報技術に関する支援策が提示された。
・学術側からの提言は公にとって追い風となる(齋木)
・神戸市は12日に市職員を派遣し、23日に500世帯の受け入れを表明した。(齋木)
・故郷を離れたくないという心情は理解できるが、多様な選択枝を提供すべきである。(佐藤)
・最新の情報や事例を合わせて支援策は提供していくことが重要であり、事後にデザインの視点からの評価が必要である。(齋木)
・早く提言できたことに価値があると思う。地域に関わっている芸術工学会だからできことだと自負している。(佐藤)
・長岡は80か所1万4千人を受け入れている。温泉地の民宿等受け入れ先のバリエーションが豊富である。距離的にも近いので心理的なバリアも低い。
・海外の大学等からも多数の見舞いが届いたが、情報化の進展の成果である。(佐藤)
・以上のような議論が行われ、その他の項目として継続討議することになった。

?.審議事項
1.2011年度事業計画
1-1.春期大会(武蔵野美術大学)
・震災および原発事故の影響は東京でも深刻であり、学事を遅らせている現実があること、会場に予定していた新図書館美術館において環境対策の追加工事が必要となり、4月の開館が未定となっていることから、2011年度春期大会の武蔵野美術大学での開催は辞退したい旨の提案が森山副会長よりなされ、承認された。
・デザインHUBでの開催も検討したが、東京での開催も不確実性が高いため、中部以西での開催が望ましい。
・基調講演者3名は確保しているが、状況からキャンセルすることは可能と考える。
・代替案として「災害と復興へのデザインの力」を取り上げ、名古屋、福岡、神戸を候補地として議論した結果、神戸の「人と防災未来センター」を会場として開催することに全員一致で決定した。
・開催時期は、当初6月18日を予定していたが、7月2日を候補日として会場と折衝することになった。
・具体的にはテーマ委員会を設置し、経験やノウハウを提供する場とすることになった。

1-2.秋期大会
・「人と人、地域と地域をつなぐものづくりコミュニケーション」をテーマに金沢で11月5日〜6日(仮設定)の日程で開催することになった。
・災害から立ち上がろうと動き出す時期であり、ものづくりに関する地域ネットワークの話題は良いタイミングである。

1-3.学会誌の発行について
・56号:2011年度春期大会(神戸),57号:2011年度秋期大会(金沢),58号:2011年度秋期大会(記録)の発行計画が承認された。

2.芸術工学会運営について
2-1.研究委員会
・掲載論文の学術情報ネットワークの利用について。
・岡村委員長から資料?をもとに説明が行われた。
・芸術工学会誌はネット上に公開されていないため、投稿する魅力に欠けるという意見があるため、学術情報ネットワーク(CiNii)へ情報をアップロードすることとしたい。
・タイトルと抄録については直ちに公開することとし、内容については特許等の関係に配慮し一定期間遅らせて公開することとする。
・今後の投稿論文は公開許諾を条件に受理することとする。
・第55号掲載の論文はPDF化されているため、遡って公開する。
・公開範囲はCiNiiに準拠する。
・研究委員会にて公開時期を含め細部を検討し、公開要項を作成することになった。

2-2.企画委員会
  ・特設委員会の設置を検討する。
  ・20周年の企画を行う。

2-3.総務委員会
・次回の理事会で特許庁担当者に来てもらい、今後の対応について話し合う。
※春期大会時の理事会で時間調整を行う。
・3月期の理事会出席に関わる旅費の援助を再検討して欲しいとの要望があるため、実費を理事からの請求に応じて支払うこととする。

3.その他
3-1.投稿規定の部分修正について(小川)
前回の提案内容(継続審議)
「投稿論文・報告・論説の内容は、他者の知的財産権を侵害するものであってはならない。」を追加することとし、現行規定の第3項の次に挿入し、現在の第3項以降を順次繰り下げることとなった。

?.その他

1. 東日本大震災への支援について
・学会として何ができるのかについて議論がなされた。
・実行力のあるアイデアが必要であり、具体的な相手(どの地域の誰)がイメージされているべきである。(齋木)
・三陸地方の現状を見てきたが、山間地と沿岸では被害の質が異なっていること、出稼ぎが多く建設業等への従事者が多いのでその土地の人材や資源を活用すべきなこと、現地でコアとなる施設や機関が必要。(後藤)
・息の長い支援が求められると思われるので、継続的に検討することになった。

2. 次期組織について
・齋木副会長が次期会長への就任を承諾し、次期理事会構成について私案を提示した。詳細については就任予定者の承諾後、総会議案として提出する。
・芸術工学会の組織構成案が同じく示された。現在の研究、企画、総務の各委員会は理事で構成されているが、会員も含めた構造とし、特設委員会を含め会員も参加できる構造となる。

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次回理事会は春期大会前日(大会日未定)に神戸芸術工科大学にて開催する。
議長が閉会を宣言した(18:50)。




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