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韓国の伝統的打楽器の打奏にみる身体動作の研究

―余剰身体動作の役割をめぐって

裵永珍、矢向正人

Study of body movement in the stroke of Korean traditional percussion instrument
: On the role of excess body motion
Young jin BAE, Masato Yako
受理:2015/08/19、採用決定2015/10/30【音響デザイン】

要約

 本研究は、韓国の打楽器である杖鼓の打奏時における身体動作とその音楽との関係を知ること、その結果を演奏の技芸継承や教育に役立てる方法を検討することを目的とした。まず、プロである熟達者の演奏家を被験者に、杖鼓の基本的な打法について、打奏時の身体動作と音響との関係を分析した。この結果から、杖鼓の打奏においては、音響の生成に直接関与しない余剰身体動作が、音楽の作り方に大きな意味を持つことが示唆された。次に、余剰身体動作を含むリズムの基本動作を芸の技能や継承に役立てるため、動作表を考案した。動作表を用いて、韓国音楽のリズム体系である長短の身体動作の構造を検討するとともに、その演奏教育における有効性を確かめた。検討の結果、余剰身体動作は、音楽のアクセントとは別に、身体のリズムを作るはたらきを持つこと、音楽のリズムを習得するときには考案した動作表が役立つことが確かめられた。




Last-modified: 2017-06-13 (火) 19:54:48 (705d)