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論文/立地環境を活かし屋内外の温熱環境を・・ の変更点


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*立地環境を活かし屋内外の温熱環境を調整する建築計画に関する研究
***ー ため池に建つ松原市民松原図書館を事例に
***荻原 廣高
Study on building design that takes advantage of site environment for thermal control.
ー The Matsubara City Library, built on an agricultural reservoir, as a case study
(受付:2022/10/06, 採用:2023/01/10)
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***要旨
***要約
 大阪府松原市にある松原市民松原図書館は、その歴史的文脈や景観・環境に対する配慮などから農業用ため池の中に直接建てられた。この図書館の内外観はまた、地域に残る多くの古墳から発想を得て510 ~ 600mm のコンクリート壁で覆われた重厚な印象の意匠をもっている。そして、この建築がため池の水に接することや、常識を超えた厚いコンクリートで覆われることを、屋内外の温熱環境の調整に貢献させようと試みた。本論文ではまず、ため池による周辺の外気冷却効果について検証した。次に、ため池に面した換気窓から館内へ外気を導入する自然換気について、温湿度測定などからその効果を確認した。最後に、断熱や仕上げを施さず510 ~ 600mm の厚みをもったコンクリート壁の建築外皮性能について、夏季、冬季、中間期の外壁表面温度測定などを通じてこれを評価した。立地環境条件を活かし、ため池の持つ環境特性を活かして屋内外環境を調整しようと計画された建築の設計手法について、環境工学的視点からその妥当性を検証する。

Keywords: passive design, agricultural reservoir, evaporative cooling, natural ventilation, concrete thermal mass, thermal comfort
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