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学会長挨拶|大井尚行 の変更点


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*ご挨拶
***大井 尚行 九州大学 大学院芸術工学研究院
2022.03.29(芸術工学会誌 No.84より)

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芸術工学会は設立から30年目を迎えますが、会長は私で7人目になります。初代会長の吉武泰水先生から始まり、松前紀男先生、鈴木成文先生、佐藤優先生、齊木崇人先生、黒田宏治先生、そして齊木先生の再登板をはさんで私が引き継ぐことになりました。これまでは学長クラスの先生ばかりなので、いささか荷が重い感じもしますが、芸術工学を掲げた最初の大学の流れを汲む部局を代表して務めさせていただくということでご理解いただければと思います。

会長を引き継ぐにあたって最初に考えたのは、どうやって大会を充実した形で継続的に開催していくか、ということでした。これまではどうしても会場校の負担が大きく、なかなか会場が決まらないこともありました。そこで、会場校が特色を出す部分と企画委員会が中心となる部分に役割分担を大幅に変えることを提案し、秋期大会がこの体制での初試行となりました。今回は企画委員長である有田先生が実行委員長を兼ねられましたが、今後は会場校の実行委員会と企画委員会が分担していく形になるでしょう。
会長を引き継ぐにあたって最初に考えたのは、どうやって大会を充実した形で継続的に開催していくか、ということでした。これまではどうしても会場校の負担が大きく、なかなか会場が決まらないこともありました。そこで、会場校が特色を出す部分と企画委員会が中心となる部分に役割分担を大幅に変えることを提案し、2021年度の秋期大会がこの体制での初試行となりました。この大会では企画委員長である有田先生が実行委員長を兼ねられましたが、今後は会場校の実行委員会と企画委員会が分担していく形になるでしょう。

次に事務局が神戸芸術工科大学から九州大学に移転しました。事務局業務は一部外注もしていますが、それでも事務局長に集中しています。今年は総務委員会とともに持続可能な事務局体制のための業務改善について検討を始める予定です。

さらに学会をより魅力的なものにしていかなくてはなりません。九州大学芸術工学研究院でさえ会員数は多いものの、芸術工学会が活動の中心であるという教員は少ないのが現状です。このことはデザイナーにしろ、研究者にしろ、多忙な中で求められていることに対して学会の活動がマッチングしていないところがあるためでしょう。学術成果発表の場としての魅力も高めなくてはなりませんが、学問についてじっくりと議論できる場も必要です。芸術工学そのものについては齊木前会長が継続的に論考を提示されていましたが、私も含めてこれに反応しきれていません。このような議論の場を再生するためのキーポイントは、定期的に開催されていて気軽に参加できることかと思います。かつそれが学術的に評価される成果となり会員の業績につながるものにしたいと思います。ぜひみなさまからのご提案やご協力をお願いします。
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