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小型ポップアップ多面体遊具の
色及び形に対する幼児の嗜好

織田芳人

Young Children's Color and Form Preference on Small-Sized Pop-Up Polyhedral Toys
ODA Michito
受理 2012/12/10、採用決定 2013/02/08【プロダクトデザイン】

要約

 本研究は、1回の操作で立体化・折り畳みが完了するポップアップ多面体を活用して、幼児が手に取って形体の変化・動きを体験できるような小型知育遊具、及び、幼児が内部に入って空間感を体験できるような開口部を設けた大型知育遊具を開発することを目的とする。これまで、小型及び大型のデザイン検討モデルを制作して、幼児を対象とした実験を行い、当該モデルの知育遊具としての可能性、教育的有効性、幼児による自発的操作について検討した。制作したデザイン検討モデルの表面の色は純色の赤、黄、青とし、折り畳み状態の形は正四面体、正六面体、正八面体、正三角柱の各1種類とした。こうしたデザイン検討モデルの色及び形に対する幼児の嗜好については検討していない。そこで、本論文では、配色をビビッドトーンとライトトーンの2種類、及び、折り畳み状態の形を正四面体、正六面体、正八面体A、正八面体Bの4種類とする小型デザイン検討モデル(以下、小型モデルと呼ぶ)を制作した。幼児55名を被験者として、上記の小型モデル8個から2日間で計4個ずつを選択してもらい、小型ポップアップ多面体遊具の色及び形に対する幼児の嗜好を検討した。
 その結果、色の嗜好に関して、(1)男児は年齢に係わらずライトモデルよりビビッドモデルを好む、(2)女児よりもビビッドモデルを好む、(3)女児は年齢に係わらずビビッドモデルよりライトモデルを好む、と考えられた。形の嗜好に関して、(1)男児も女児も年齢が上がるにつれて、折り畳み状態の形が複雑なモデルに対する好みがしだいになくなる、(2)女児は男児より低い年齢で、折り畳み状態の形が複雑なモデルに対する好みがなくなる、と推測された。



Last-modified: 2017-06-13 (火) 19:35:49 (643d)