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基礎デザインの講義・演習による
学習者の認知構造の変化

木下武志、松田 憲、小柏香穂理

Changes of Recognition Structure of Students depend on Lecture and Exercise in Basic Design
KINOSHITA Takeshi, MATSUDA Ken & OGASHIWA Kahori
受理 2013/02/22、採用決定 2013/07/19【画像デザイン】

要約

 先行論文では、基礎デザイン教育による造形要素の体験的理解や基礎理論について実習科目による教育を受けることにより、専門教育(主に建築・デザイン)を受ける前の段階の学習者に対して、次の意識変化の可能性が示唆された。1) アイデアスケッチを行うことにより、「造形力」から「想像力」への強い影響が見られた。2) 論理的な課題条件や制作上のルールを明確に設定した課題制作や講評会を行うことにより、「論理的思考への自覚」や「証拠の重視」が向上した。
本稿では、先行論文で対象とした科目の前の期間に開設されている講義と演習の科目を対象として、授業体験がどのように学習者の認知構造の変化に繋がるのかを調べる。本研究では、専門教育(主に建築・デザイン)を受ける前の段階の学習者が、この科目の受講を通じて獲得が期待される客観性や共感力といった要素を用いてモデルの改訂を行い、より詳細な認知の流れを検討した。結果として、先行研究 [1]で確認された、「可視化力」から「造形力」、「想像力」へ至る一連の認知の流れが確認された。このような認知の流れは受講前には見られず、本研究で対象とした授業を受けることによって獲得されたものと考えられる。また、「思考性」は「造形力」に、「不安感」は「想像力」に対して、それぞれ負の影響を持つことが明らかとなった。





Last-modified: 2017-06-13 (火) 19:34:01 (581d)