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原産国を伝えるパッケージデザインの
表現要素に関する研究

−ドミニカ共和国の日本におけるコーヒーとカカオ豆の
パッケージデザインを事例として−

マルティネス アンヘレス・ジャラセ デル カルメン

A Study on the Representation of Countries of Origin through Packaging Design
−Case Study for Coffee and Cacao Beans imported to Japan from the Dominican Republic−
Yarased del Carmen MARTINEZ ANGELES
(受付:2018/9/1、採用:2018/10/15)【プロダクトデザイン】

要約

 近年コーヒーおよびチョコレートは、だれもが容易に購入することができる商品である。しかしながらそれらの原産国は、赤道付近のある特有の自然環境を有する場所に限り、栽培することができる。またコーヒーおよびカカオ産業は、多職・多様な人々(農家、貿易業者、ロースト業者、開発者、デザイナー、流通業者、消費者)の関係で成り立っている。
 本研究は、原産国のイメージを輸入先でパッケージデザインされている商品に注目している。
 そうしたなかパッケージデザインは、単に消費者の購入行動に直接的な影響を与えるだけでなく、原産国および生産者と消費者をつなぐ重要な役割を担い、そこにはインタラクティブな関係が内在すると考えられる。パッケージには、肯定的もしくは否定的な印象を想起させる可能性があり、原産国の正確な情報を消費者に提供しなければならない。すなわち、パッケージデザインは消費者の第一印象を形成するため、その表記方法およびデザインにおいて、原産国および販売国のいずれの理解を持ち合わせなければならないと考えている。
 本稿はそうした視点から、日本市場におけるドミニカ共和国産のコーヒーとカカオのパッケージデザインを事例に、1)消費者へのアンケート調査による原産国のイメージの抽出、2)メーカーおよび専門店へのインタビュー調査、3)パッケージデザインの比較分析、以上3つの観点から研究を進めている。1・2)を通して、消費者および販売者の両側面から原産国のイメージについて、アンケートおよびインタビュー調査を通して現状のパッケージデザインの把握をおこなっている。3)においては、パッケージデザインを8つの要素(a.原産国名(日本語表記)、b.原産国名(ローマ字表記、外国語)、c.国旗、d.地図、e.色彩、f.国のイメージ、g.国の紹介・説明・国のシンボル、h.調達方法(産地、フェアトレードなど))に分類し分析をおこなっている。
 これらの調査・分析により、パッケージデザインに表記されている原産国名(ドミニカ共和国)が誤って表記がされている。また、パッケージデザインの価値的要素である原産国のイメージ、色彩はデザインに使用されていないことが明らかになった。



Last-modified: 2018-10-15 (月) 19:15:20 (34d)