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パッシブデザインによる温熱環境形成と
その快適性のアフォーダンス

TUNGNUNG Khuplianlam & KODAMA Yuichiro

Affordance of Thermal Comfort through Passive Design -Towards Sustainable Architecture in India
TUNGNUNG Khuplianlam & KODAMA Yuichiro
受理 2014/08/02、採用決定 2015/01/23【建築・環境デザイン】

要約

 温熱快適性のアフオーダンスを考えるには、社会文化的な 遺産、経済性、エネルギー・資源を考えながら、気候風土との応答を考えなければならない。現在、グローバル化する世界では、交通や便利さや人工的な快適さの追求によって、エネルギー消費の急激な増加を引き起こし、地球環境の持続可能性を脅かしている。今日では、建築計画の初期の段階での地域の気候への配慮は、持続可能な建築の確立をめざすパッシブデザインの基本であるとされる。この論文では、地域ごとに異なる気候の特徴を分析し、アフオーダンスの概念を援用しながら、地域の気候とインドにおける伝統的建築や近代建築との関連性を明らかにした。季節や日々の気候の変化に応じた人々の行動、ライフスタイルは自然エネルギー活用を促し、建築の省エネルギーに有効である。高温になる夏季には、日射熱の侵入を防ぎ、通風・換気を促進することが設計原理となる。通風・換気には、可感気流を増す通風、外部冷気の導入、室内熱の排出のモードがあり、使い分ける工夫が重要である。適切な冷気導入が可能であれば建物熱容量を生かした蓄冷も可能である。逆に、寒冷な冬がある地域では気密性が要求されるときもある。このように、建物の形や外皮における空隙性(開放性)や気密性(閉鎖性)のコントロールが、パッシブデザインの重要なポイントとなることを、事例を通して明らかにした。



Last-modified: 2017-06-13 (火) 19:20:35 (643d)