2025年度
デザイン関連学会シンポジウム
デザイン関連学会|2025.10.06 更新
人間と道具のあいだ
開催趣旨
デザインは、人間と道具の「あいだ」をかたちづくる行為と言える。人間と道具、人工と自然の「あいだ」にデザインがある。しかし近年、この「あいだ」は複雑化したり、見えづらくなったりしている。
これまでの「人間と道具のあいだ」は分かりやすいものだった。
「人間」と「道具」のあいだの関係を考えることがデザインを考えることと同義であり、デザインは明確に「人間」と「道具」のあいだに存在し、人にとって使いやすいデザイン、人に豊かさをもたらすデザインを探求できた。
しかし、近年、道具は社会的要請によってSDGsや持続可能性に関わるようになり、家電にしても、自動車にしても、自然素材の活用やリサイクル可能な素材の選択を求められるようになった。この取り組みでは、「人工」と「自然」の共存関係が主題であり、「あいだ」は大規模化、複雑化している。
さらに、「あいだ」そのものが曖昧にもなっている。AIをはじめとするデジタル技術の急激な進化により、現実世界と仮想世界の違いもかつてのようにはっきりとしなくなってきた。
今回のシンポジウムでは、デザインがかつてのような「人間」と「道具」のあいだにあったものとは異なってきていることを改めて確認し、現代のデザインの課題を捉えて、これからの社会に求められるデザインの役割、望ましい道具のありかたを共に考えてみたい。
日時・会場
- 日時:2025年10月18日(土)
- 会場:新宿NPO協働推進センター 501号室
東京都新宿区高田馬場4丁目
- 高田馬場駅、大久保駅、東中野駅、中井駅から、それぞれ15分。落合駅から、徒歩12分。
- 関東バス、都バス(上69、飯62、飯64、橋63、宿08、宿01/02、百01)、小滝橋郵便局前 または 小滝橋車庫前から徒歩4分
- 駐車場はありません。お車でご来場の場合には、近くのパーキングをご利用ください。
- 主催:道具学会
参加のご案内
現地参加
- 芸術工学会の会員の方は、事前申込みは不要です。
広めの会場を設定しています。是非、現地会場にお運びください。
- 当日は 12:30頃から受付を開始する予定です。
- 受付にてご記帳の際に懇親会参加の有無をうかがいます。
懇親会費:2,500円程度
オンライン参加
- 芸術工学会の会員の方は、事前申込みは不要です。
会員一斉メールにてZoomの接続情報をお送りしています。
- 当日は 12:50頃から入室受付を開始する予定です。
- Zoomに入室の際は、参加者氏名の部分を以下のようにお願いします。
芸術工学会 関連 太郎
付記
- 今回は、現地・オンラインともに、関連学会に所属しない一般の方も、イベント情報サイトPeatix を通じて参加可能となっております。PeatixページURLは、Zoomの接続情報と合わせて、会員一斉メールにてお知らせしていますので、身近な方へご案内いただけると幸いです。
- 現地会場内、飲食許可を得ていますので、お昼は、501号室内でおとりいただけます。ランチミーティングなどにご利用ください。高田馬場から徒歩でこられる場合には、途中、オリジン弁当など、テイクアウト可能な飲食店はたくさんあります。また、近隣にコンビニ、スーバーもございます。館内、飲み物の自販機は1つ下の4Fにございます。
プログラム
- 12:30 現地会場 受付開始
- 12:50 オンライン会場 入室受付開始
- 13:00 開会挨拶 道具学会会長 藤本清春
- 13:08 テーマ主旨解説 道具学会副会長 面矢慎介
- 13:15 各学会報告 (報告20分+質疑応答10分)
- 13:15 道具学会 / 石川義宗(長野大学)
人間と道具の関係性
ー 榮久庵憲司『道具考』(1969)を手がかりに
- 13:45 基礎デザイン学会 / 小林昭世(武蔵野美術大学)
道具のモダニズムとポストモダニズム
- 14:15 意匠学会 / 益岡了(大阪工業大学)
UXデザインにおける道具の重要性
- 14:45 休憩(15分)
- 15:00 日本デザイン学会 / 植田憲(千葉大学)
生活文化創成のデザイン
ー もうひとつの発展(Another Development)の視座から
- 15:30 芸術工学会 / 越後正志(神山まるごと高等専門学校)
痕跡観察から立ち上がる身体的応答
ー「人間と道具のあいだ」を拡張する創造プロセス
- 16:00 休憩(10分)
- 16:10 ディスカッション
- 石川義宗、小林昭世、益岡了、植田憲、越後正志
- コーディネーター 面矢慎介
- 17:20 閉会挨拶 道具学会副会長 峯郁郎
- 17:40 懇親会 (同会場内で実施)
付記:芸術工学会パネリストについて
今年度は、会員の皆様からパネリストを公募しておりました(6/17締)。選考会を6月23日に開催いたしました結果、芸術工学会パネリストとして越後正志氏(神山まるごと高専)にご登壇いただくこととなりました。
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