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論文/雅楽における笙の「合竹」の機能について の変更点


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*雅楽における笙の「合竹」の機能について
***-篳篥の「運指」とのクロス集計に基づく検証
***竹下 秋雄
Research on Function of Aitake on Sho 
- Based on Cross Tabulation of Hichiriki and Sho
Akio TAKESHITA
(受付:2024.05.09, 採用:2024.11.08)
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***要旨
笙は「合竹」という和音をゆったりと演奏するため、一見和声のような機能を持つように思えるが、一般的に雅楽はヘテロフォニーであり、笙の役割は和声ではなく旋律であるとされている。しかし、これまで科学的根拠のある検証はなされておらず、検証が必要である。本研究では笙の「合竹」が旋律と対応しているか、また和声と同じ機能を持っているかを検証するため、『明治撰定譜』記載の楽曲のうち「早拍子」楽曲61曲分析対象とし、篳篥の「運指」と笙の「合竹」の対応17506 拍についてクロス集計を行った。その結果をもとに篳篥の「運指」と音高、笙の「合竹」の構成音、雅楽の「調子」を整理し、西洋音楽の和声・旋律との比較による分析・考察を行った。結果、全「合竹」11種のうち7 種類についてはほぼ1 種の「運指」と対応し、残り4 種の「合竹」のうち3 種については1 種の「運指」に対応する訳ではなかったが、1つの音高に対応しているものと解釈できた。このことから、各「合竹」は基本的に篳篥の音高と1 対1で対応していること、また、和声のような、構成音に含まれる複数の音高と対応する機能はないことが確かめられた。
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