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論文/博物館における視覚障がい者のための の変更点


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*博物館における視覚障がい者のための触地図などのウェイファインディング支援サービスに関する研究
//Study on the Work of Tactile Maps on Wayfinding for People with Visual Disability in Museums
***冨本浩一郎,  平井康之
Study on the Work of Tactile Maps on Wayfinding for People with Visual Disability in Museums
Koichiro Tomimoto, Yasuyuki Hirai
(受付:2024.12.27 採用:2025.04.22)
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***要約
本研究は、日本の博物館における視覚障がい者のための、触地図などのウェイファインディング支援サービスの現在の実施状況と課題を導出することを目的とする。研究方法として、まずバリアフリー法などの関連法令と、視覚障がい者の歩行やウェイファインディングの認知的プロセスの観点などのウェイファインディング支援サービスに関する文献を調査し、共通の課題を抽出した。文献調査結果をもとに、全国914の登録博物館を対象に「『視覚に障がいのある人の博物館体験』アンケート」を行い、599 館から回答を得た。ウェイファインディング支援サービスについて、599館中およそ8.2 % の49館の博物館が触地図を設置していることがわかった。また触地図以外の視覚障がい者に対するウェイファインディングの支援実態から、視覚障がい者が環境内の位置の認知のために、目的地に到達するまでの行動計画のための支援、つまり「地図的操作/意思決定」に対する支援が不足していることが示唆された。
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