#author("2024-12-13T18:10:49+09:00","default:inoue.ko","inoue.ko") *レーザースキャナと3Dプリンタを用いた駅構内触図模型の制作と検証 #author("2024-12-13T18:11:01+09:00","default:inoue.ko","inoue.ko") *レーザースキャナと3Dプリンタを用いた&br;駅構内触図模型の制作と検証 ***金箱 淳一 , 永田 睦 , 圓井 健史 Creation and Evaluation of Tactile Models of Station Interiors Using Laser Scanners and 3D Printers (受付:2024.07.12, 採用:2024.12.09) ~ ***要約 本研究の目的は、視覚障害者が駅構内を安全かつ自立して移動できるよう、レーザースキャナと 3Dプリンティング技術を用いた触図模型の制作とその有効性の検証である。模型の制作手順として、Leica 社のレーザースキャナ「BLK360 G1」を使用して駅構内を3D スキャンし、得られた点群データをメッシュデータに変換後、データを参照してモデルを作成した。その後、3Dプリンタで模型を印刷し、視覚障害者の中学生および職員計 14名を対象にプロトタイプと完成版の検証を行った。検証の結果、触図模型は視覚障害者の駅構内移動において高い有用性が確認された。全盲および弱視の参加者は、模型を触察することで駅の構造や移動ルートを具体的に把握でき、実際の駅利用時に迷いや心理的負担が軽減された。例えば、階段の段数や手すりの位置を正確に把握できることが安心感を高め、全体の構造を理解しやすくなることで、新たな移動ルートの発見も可能になった。これにより、視覚障害者が自立して移動するための一助となることが示された。本研究は、触図模型が公共施設のアクセシビリティ向上に寄与する可能性を示唆している。 ~ ~