学術論文等の執筆に際しての AI 利用に関するガイドライン
2026.03.16 理事会
1.目的
本ガイドラインは、芸術工学会が公表する学術論文等(論文・論説・報告、大会発表梗概)の執筆および審査に際し、AI の適切な利用に関する基本的な考え方および運用上の指針を定めることを目的とする。
2.基本原則
- AI は知的生産を支援する道具として重要性を増している。一方で、その不適切な利用は、著作物の信頼性の低下、著者の判断や責任の曖昧化、ならびに権利関係の侵害等を招くおそれがある。
- 本学会は、学術論文等の執筆および審査において、著者責任の明確化、利用の透明性の確保
および研究の再現性の維持を基本原則とする。
3.執筆における AI 利用とその取り扱い
- (1)著者の主体性と責任
- 学術論文等の執筆は、著者の主体的な意思と判断の下でなされるものである。AI の出力を無批判に受け入れてはならない。
- 論文内容はすべて著者の責任の下に記されるものであり、AI の提案内容については、著者がその真偽、表現の妥当性、引用の正確性および権利関係の有無を確認しなければならない。
- (2)研究の⼿段としての AI の利⽤
- 検索、翻訳、分析、シミュレーション、図化等、研究の手段として AI を利用する場合は、使用した AI の名称、バージョン、利用時期、利用方法および利用条件等を、方法記述として本文または注に明示するものとする。
- その利用は、再現性が確保される範囲において認められる。
- (3)文献等のレビューにおける AI の利用
- 文献・研究・作品等のレビューは著者の理解に基づいて記されることを基本とし、特にAI が生成した文献要約をそのまま掲載することは認められない。
- ただし、関連研究・文献・作品等を探索・抽出する目的での AI の利用は、検索と同様に取り扱う。
- (4)校正等編集の補助としての AI の利用
表記、文法または構成の確認など編集の補助として AI を利用することを妨げない。ただし、その旨を謝辞に記すものとする。
- (5)著者表示
AI を著者または共著者として記載することは認めない。
4.論文等の審査における取り扱い
AI 利用の範囲および方法が適切に開示されていない場合、または検証されていない虚偽内容や重大な誤引用等が認められる場合には、審査の対象外とし、または不採用とすることがある。
5.改正
本ガイドラインの改正は、研究委員会の議を経て、理事会の承認をもって行う。
附則
本ガイドラインは令和 8 年 4 月 1 日から施行する。