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conference/2020 のバックアップソース(No.3)

#author("2020-03-29T19:25:48+09:00","default:inoue.ko","inoue.ko")
*2020年度 夏期大会
2020.03.29 更新

&color(red){''会員の皆様へ''&br;新型コロナウイルス感染拡大にともない&br;春期大会は延期し、''夏期大会''として準備することとなりました。};

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***大会テーマ
&size(28){行政とデザイン};
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***春期大会「行政とデザイン」開催にあたって

日本のデザイン行政は、経済産業省によって、少なくとも60年余り展開されてきました。
その経緯は「デザイン振興政策アーカイブ」としてまとめられつつありますが、これを概観すると、輸出振興など国レベルで推進される産業政策へのデザイン導入を図ること、またそのために、デザインを推進する環境を整えることに主眼が置かれていたことが判ります。
こうしたデザイン振興政策の展開は、大きな成果をあげ、産業と社会の発展に寄与してきました。

しかし産業社会におけるデザイン振興は、「ものづくり」は経済産業省、一方「都市環境」などの社会インフラのデザインは国土交通省などと、視覚的に認識できるデザインの対象ごと所管が別れており、このことがデザインのもつ総合的統合的なチカラを認識しづらくしていたように思われます。特に1990年代から顕著となる産業社会から次の社会確立に向けての転換は、デザイン領域の拡大とそれに伴う創造的思考としての理解を導いていきますが、「ものづくり」中心のデザイン行政は、こうした動向への対応が難しかったように見受けられます

21世紀も10年を過ぎようとする頃から、「行政政策をデザインすべき」という機運が高まってきました。これまでの枠組みを超え、デザインのもつ総合的な思考や方法論を横断的活用し、様々な課題問題を解決していこうとする動向と要約できますが、こうした取り組みは、すでに日本でも、ユネスコが創造都市として認定する「デザインシティ」の活動など、様々に実践されはじめています。デザインの新しい領域ではありますが、ここには、私達の幸せのあり方を求める思考、方法論としてのデザインが、100年の秋を経て蘇ってきたようにも思われます。

デザインはいま、大きく変わりつつあるようです。
芸術工学会は、1992年の設立以来、分野を超えてデザインを総合的横断的に捉える学術的活動を展開してききました。
その2020年春期大会では、「行政とデザイン」をテーマに、産業社会型の「デザインの行政」と、行政政策の立案さらには行政のあり方そのものをデザインしてこうとする「行政のデザイン」を対比的に捉えることによって、新たな時代が求めるデザインの位相を探っていきたいと考えています。
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RIGHT:芸術工学会 2020 春期大会実行委員会
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**開催概要
-主催:芸術工学会・2020 春期大会実行委員会
-併催:[[公益財団法人日本デザイン振興会>https://www.jidp.or.jp/]]・[[武蔵野美術大学>https://www.musabi.ac.jp/]]・[[芝浦工業大学>https://www.shibaura-it.ac.jp/]]
-日時:2020年8月1日(土曜日)
// &small((理事会:5月15日));
-場所:[[東京ミッドタウン タワー棟「デザインハブ」>https://designhub.jp/]]
  &small(日本デザイン振興会「リエゾンセンター」・ 武蔵野美術大学「デザインラウンジ」);
  &small(東京都港区赤坂 9-7-1);
-参加:学会メンバー及び一般参加者(参加料無料)
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***全体日程
//-芸術工学会 理事会
//--日時:2020年X月XX日(X曜日) 
//--会場:東京ミッドタウン タワー棟「デザインハブ」
//  &small(武蔵野美術大学「デザインラウンジ」);
//-芸術工学会 総会
//--日時:2020年X月XX日(X曜日) 午前11時から12時  
//--場所:東京ミッドタウン タワー棟「デザインハブ」
//  &small(日本デザイン振興会「リエゾンセンター」);
-シンポジューム
--日時:2020年8月1日(土曜日) 午後2時から6時
--場所:東京ミッドタウン タワー棟「デザインハブ」
  &small(「リエゾンセンター」 「デザインラウンジ」);
-懇親会:シンポジューム終了後1時間程度を予定しています。

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**シンポジウム

&size(20){''行政とデザイン''};
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***第一部:「日本のデザイン行政・振興活動の歩み」
-「デザイン振興政策アーカイブの試み」
 黒田宏治 静岡文化芸術大学
-「デザイン奨励審議会答申からみた日本のデザイン振興政策の特徴」
 青木史郎 日本デザイン振興会
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***第二部:「政策をデザインする時代」
-「行政の立場らみたデザインの可能性」
 橋本直樹 経済産業省
-「政策をデザインする潮流と実践」
 中山郁英 行政デザイン研究家
-「デザインシティ 神戸市の試み」
 横山和人 神戸市
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***第三部:「豊かな社会を創るために」
-「行政・産業・学術、そして市民の連携」 
 Prof.Kun-Pyo LEE 香港理工大学 設計学院院長
-ディスカッション(出席者によるディスカッション)
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