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論文/アートイベントへの・・ のバックアップの現在との差分(No.0)


#author("2017-06-13T19:14:18+09:00","default:sdafst","sdafst")
*アートイベントへの参加意識に関する調査研究
***永嶋さゆり、白石 学
Research on Sense of Participation in Art Events
NAGASHIMA Sayuri & SHIRAISHI Manabu
受理2014/03/13、採用決定 2014/04/07【情報デザイン】
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***要約
 本研究では、アートイベント参加者の動機を基に広報計画を立てる方法を提案することが目的である。
 広報計画の提案のためには、人が情報を得て参加を判断する過程を調査することが必要である。予備調査ではアートイベントにおいて有効なメディアの種類を調査し、本調査では、参加型アートイベントの対象者と重なる、美術大学の学生を対象としたインタビュー調査を行った。アートイベントに参加するときの動機を整理し、アートイベントに適した告知内容や手段を明らかにするために、分析を行った。
 インタビューテキストを、修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを使用して分析した結果、14 個の概念が抽出され、各概念の関係性を検討した結果、8 個のカテゴリーが抽出できた。更に、カテゴリーの関係性を整理したところ、アートイベントの参加に至る判断を行うまでの過程には、受信・検討・判断の流れがあることが明らかになった。また、ウェブ上での人間関係には、実際の人間関係を再現する場合と興味関心によるつながりを形成する場合があり、ウェブメディアによる情報取得の上で付加価値を持つ要素であることが示された。特に、参加への障壁となっている不利な条件を転換したり、参加者の具体像を明確にしたりすることで、魅力へ転換していくことが参加につながると考えられる。参加への広報計画の上では、対象者の動機付けのために時系列の段階に合わせた広報を打ち出していくことが必要である。
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