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食品の期限表示の新たな表示方法に関する研究

後藤萌、寛祐介

A Proposal For Food Labeling of Expiration Date
GOTO Moe & KAKEI Yusuke
受理 2011/09/09、採用決定 2011/10/31 【画像デザイン】

要約

 食品表示は消費者が安心・安全な食生活を送る上で重要な情報である。しかし、現在の表示は必ずしも消費者にとって分かりやすいものとはいえない。特に食品の期限表示に関しては、購入の際に期限を意識しているにも関わらず、家庭内では意識することが少なく食品の廃棄につながっている現状がある。

 本研究ではこのような期限表示の在り方を改め、消費者が家庭内で適切な食品の期限管理を行えるための新たな期限表示の在り方を提案することを目的とする。

 まずは現状把握のため、食品容器包装における期限表示に関する調査を行った。その結果、期限表示は容器包装内に一括で表示された食品表示の枠外に表示されていることが多いことが分かった。食品毎に表示されている位置が異なることが、消費者にとって期限表示を分かりにくいものにしている一因と考えられる。この結果を受け、主に表示位置の観点から、新たな期限表示の在り方を検討することとした。

 デザイン試案として主に2つの案を試作し、検討を行った。1つは、期限表示の位置を消費者が各々にとって適切な場所に変更できるように、容器包装に期限表示のシールを付加する案である。2つ目の案は、商品購入の際に受け取るレシートに、食品の期限を表示するというものである。購入した食品の期限を一括で表示できることが、消費者が適切な食品管理を行うことの手助けになると予想された。検討を経て、表示の試案としてレシートに期限を表示する方法を採用することとした。

 レシートに期限を表示する案をコンペティションに応募し、外部評価を得た。審査員から、課題解決の可能性が高いとして、高い評価を得ることが出来た。また、インターネット上では一般消費者の方々から肯定的な意見が多く寄せられた。 購入した食品の期限を一括で確認することが可能であり、消費者の必要に応じてその媒体を管理できるという点が、期限表示の課題に対する解決策として有益であると認められる。

 今後は実際に小売店舗などで提案を実現し、効果の検証を行う必要がある。





 

Last-modified: 2017-06-13 (火) 19:55:28 (643d)