日本・韓国・中国の国別における
景観の印象評価の比較
張 美弘、佐藤 優
A Study on Comparison of Impression Evaluation of Landscape in Japan, Korea and China
JANG Mihong & SATO Masaru
受理 2015/05/22、採用決定2015/09/03【建築・環境デザイン】
要約
本研究では、日本、韓国、中国の国別に街路景観における賑やかさと圧迫感、好感度及び居住希望と訪問希望の関係に関する印象の違いを調査することを目的にする。
調査方法としては、12種類の景観の写真を用い、3国で印象評価を行い、項目別の平均値と頻度を分析し、景観の賑やかさと他の項目間の相関関係について分析した。
その結果、3国ともに開放感がある田園的な街路景観を好むことが分かった。相関関係の分析でも、3国ともに住居地域としては、賑やかな街路景観より穏やかな街路景観を好んでいることが分かった。
また、屋外広告物が多くても街路の幅員が広い景観には好感度を持ち、個性のない屋外広告物がある景観には好感度を持たないことが分かった。