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平面図形の外部に生じる空間力の場の形成

-正多角形と正円を対象として

木下武志、福田弓恵、川野里佳、水上嘉樹

Formation on field of spatial force arize from outside of plane figure
KINOSHITA Takeshi, FUKUDA Yumie, MIZUKAMI Yoshiki, KAWANO Rika
受理 2014/10/25、採用決定 2015/01/09【画像デザイン】

要約

 視覚メディアのコンテンツには、その構成要素として文字や画像等がある。それらを紙面上やディスプレイ上に配置する場合、視覚的バランスを良好に保つためにデザイナーらによって「スペーシング」や「アイソレーション」等の視覚調整が行われている。このような視覚心理的な影響は、美術・デザインの分野では構成要素の相互関係によって生じる緊張感を指すシュパヌンクによるものであると考えられてきた。従来のシュパヌンクについての検討として、「空間的な力の場( Field of spatial forces )」、「空間勢力」、「空間力」として考察した報告がある。その他にも、木下は図形外部に生じる空間力の視覚心理的な影響についての仮説を立てている。また、空間力に関する実験的検討としては、福田らによる並置した平面図形の間に生じる空間力の強さを評価した報告がある。しかし、平面図形の外部における空間力の「場」の形成についてはこれまでに検討されていない。
 そこで本実験では、基本的な幾何学的平面図形を対象として、図形外部に生じる空間力が影響を及ぼす「場」の形成について調べることを目的とする。刺激とした図形は正多角形と正円を対象とし、図形の周囲に空間力の強さを表す点(分布点)を配置した。実験参加者は、同じ強さの空間力を感じる位置に分布点を移動させた。この実験により、空間力の場は、刺激図形と概ね中心を同じとし、相似形に近い状態で形成されことが示された。また、頂点付近では内角二等分線の方向に近い程強く、遠い程弱くなり、 図形の辺の中心で最も弱い結果となった。さらに、空間力には異方性があり、頂点の内角二等分線の方向が垂直、水平に近い場合に強くなる可能性が示された。





Last-modified: 2017-06-13 (火) 19:36:47 (707d)