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基礎デザイン実習による学習者の意識変化

木下武志、松田 憲、小柏香穂理

Mind Changes of Students on Practice in Basic Design
KINOSHITA Takeshi, MATSUDA Ken & OGASHIWA Kahori
受理 2012/02/03、採用決定 2012/03/20 【画像デザイン】

要約

 基礎デザイン教育は、大学や専門学校などのデザイン専門教育機関において、専門のデザイン分野への導入教育として位置付けられて実践されてきている。その教育内容は、造形要素(形態、色彩、材料、素材など)の体験的理解や基礎理論についての教育が行なわれる。そして、この教育に関する研究として、課題の考案と授業実践によって制作された作品を対象とした考察や評価についての考察などが挙げられる。しかし、基礎デザイン教育の教育内容が学習者に与える教育効果、特に意識がどのように変化するかについてはほとんど調べられていない。
 本研究は、この基礎デザイン教育の中の色彩の基礎トレーニングや平面コンポジションの講義と実習課題の教育内容が専門教育(主に建築・デザイン)を受ける前の段階の学習者に対し、専門的な知識や技術の習得以外にどのような意識変化を与えるのかについてアンケート形式で調査した。授業の開始時と終了時に行われた2回の調査から得られたデータをもとに、5つの潜在変数(「視覚的能力」、「造形力」、「想像力」、「共感」、「思考」)の因果モデルに対して共分散構造分析を行った結果、「造形力」から「想像力」への強い影響が見られた。また、批判的思考態度尺度についての分析を行った結果では、論理的思考への自覚および証拠の重視が向上する可能性が示唆された。



Last-modified: 2017-06-13 (火) 19:34:28 (581d)