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印象評価を用いたイラスト作品評価の検討

森崎巧一、竹内晴彦、林原泰子

Feasibility Study on Evaluating Illustration Works Using Impression Evaluation
MORISAKI Norikazu, TAKEUCHI Haruhiko & HAYASHIBARA Yasuko
受理 2012/12/01、採用決定 2013/10/06【画像デザイン】

要約

 本研究は、印象評価を用いたイラスト作品評価について検討し、大学生を対象に2期にわたって評価実験を実施した。1期目はピクトグラム風イラスト、2期目は年賀状イラストを扱った。作品制作では、学生が独自の創意により作品を制作する試作品と、他者から修正情報を集めて試作品を改善する改良作品を制作させた。その後、試作品と改良作品それぞれの印象を調査し、その結果について主成分分析を行なって印象特徴を解釈した。ピクトグラム風イラストについては、第1主成分を「デザイン性」、第2主成分を「シンプル性」と解釈した。年賀状イラストについては、第1主成分を「洗練性」、第2主成分を「シンプル性」と解釈した。また、主成分得点による分析では、同一制作者の試作品と改良作品を矢印で繋ぎ、作品を改良することによる印象の変化を表現した。これによって、意味付けられた主成分をより詳細に分析し、作品のデザインの変化に対する印象への影響を確認した。
 また、以上の学生による作品評価の結果について、デザインの専門家(デザイン教育者及びデザイン経験者)による評価と比較した。その結果、第2主成分の代表的な印象「シンプルな」を評価する場合、学生と専門家はほぼ共通した評価であった。第2主成分の両者の評価基準は概ね同様であると推察される。しかし、ピクトグラム風イラストの第1主成分の代表的な印象「デザインのよい」や年賀状イラストの第1主成分の代表的な印象「洗練された」を評価する場合、学生と専門家の評価は半数以上について共通であったものの、両者の間で評価の異なるケースも認められた。第1主成分については、学生の評価基準と専門家の評価基準に、ばらつきがあることが推察される。





Last-modified: 2017-06-13 (火) 19:33:18 (705d)