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写実的デッサン学修におけるICT活用

織田芳人

Use of ICT for Realistic Drawing Practice
ODA Michito
受理 2013/10/23、採用決定 2014/02/07【画像デザイン】

要約

 本研究は、多少ともデッサン経験のある美術・デザイン系大学等の学生を対象とした、従来の方法とは異なる、ICT活用の方法による写実的デッサン学修方法を検討することを目的とする(Information and Communication TechnologyをICTと略記)。
 本論文では、学修者自らが、描こうとする対象物と描いているデッサンを目に見える形で明確に比較しながら描き進められるように、写実的デッサン自修支援システムの開発を視野に入れて、デジタルカメラ、タブレット型端末、PC等のICTを活用することを検討した。
 ICT活用の方法によるデッサンの実験によって、主として以下のような結果が得られた。
(1)写実的デッサンの学修にICTを活用することは有効であると考えられた。
(2)形を見るには、対象物画像とデッサン画像との重ね合せ画像が有効であり、明暗の調子を見るには、どちらかといえば対象物画像とデッサン画像との並置画像が有効であると考えられた。
(3)ディスプレイに、対象物画像とデッサン画像との重ね合せ画像、及び、対象物画像とデッサン画像との並置画像の両方を表示することが望ましいと考えられた。
(4)学修者が構図を想定して、タブレット型端末で対象物を撮影することは、適宜、構図を確認できるので、デッサンの学修に有効であると考えられた。
(5)台形自動補正アプリの利用は、デッサン画像の編集時間短縮に有効であると推測された。
 今後の課題として、本論文で実験者が操作したノートPCのソフトをデッサン学修用に特化・簡便化し、タブレット型端末に移すことできれば、学修者自らがタブレット型端末を操作して写実的デッサンの学修を効率的に進めることができると考えられた。必要になるアプリの主な機能は、
〔1〕撮影した対象物画像をデッサン紙の縦横比に合せてトリミングする。
〔2〕撮影したデッサンの画像を自動的に台形補正する。
〔3〕対象物画像とデッサン画像を、コントラストを調整して重ね合せる。
と考えられた。



Last-modified: 2017-06-13 (火) 19:32:28 (643d)