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ポップアップ多面体遊具に対する幼児の自発的操作

織田芳人

Young Children's Spontaneous Play with Pop-Up Polyhedral Toys
ODA Michito
受理 2011/10/01、採用決定 2011/11/28 【プロダクトデザイン】

要約

 本研究では、幼児が手に取って形体の変化・動きを体験できるような小型の知育遊具、及び、幼児が内部に入って空間感を体験できるような開口部を設けた大型の知育遊具として、ポップアップ多面体を活用することを検討してきた。
 子どもの遊びは自発的な活動であり、一方、5~6歳児の発達に合わせたおもちゃの条件として、組み立てたり組み合わせたり、数人のグループで遊べるもの、等が挙げられている。そこで、本論文では、遊びの自発性という視点から、幼児を被験者として、小型デザイン検討モデル及び大型デザイン検討モデルを用いたグループ操作実験を行い、出現する自発的操作を分析する。それによって、当該モデルが、幼児がグループで自発的に操作する遊具として有効か否か等を検討する。
 そのため、小型デザイン検討モデル及び大型デザイン検討モデル(以下、小型モデル及び大型モデルとする)を幼児のグループに自由に操作してもらい、出現した自発的操作を分析したところ、下記のような結果が得られた。
(1)小型モデル立体化・折り畳み1回の操作出現率が80%以上であったことから、80%以上の幼児が小型モデルの立体化・折り畳みを1回は行うと考えられた。
(2)大型モデル立体化の操作出現率が、個々の操作をそれぞれ何名で行ったかを別にすると、30%以上であったことから、30%以上の幼児が単独あるいは協力し合って大型モデルの立体化を行うと考えられた。
(3)大型モデル連接の操作出現率が43%であったことから、43%の幼児が大型モデルを連接すると考えられた。
(4)大型モデルの連接操作が出現しなかったグループの幼児を除く全員が、何らかの大型モデルの連接列に関与したことから、100%の幼児が大型モデルの連接列に関与すると考えられた。
 したがって、遊びの自発性という視点から、小型モデル及び大型モデルは、幼児がグループで自発的に操作する遊具として有効であると考えられた。



Last-modified: 2017-06-13 (火) 19:26:13 (643d)